新着順:81/337 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

サックスとベースの旋律のなかに

 投稿者:平松メール  投稿日:2012年 5月 3日(木)21時51分35秒
  通報
  わが町大塚のジャズのライブハウスに週一度、夫と通い始めて6年になります。ここの店のママが私の
洋品店に来て下さったのがそのご縁のはじまりです。
今はどこも禁煙が市民権を得ているのに、その店は客の大半が愛煙家で、店内はいつも霞がかかっている
感じです。 ライブハウスではジャズがメインですが、色々なジャンルの音楽や歌、そして踊りまで自由に
飛び出します。スポットライトを浴びている奏者や歌手の隣で、タバコの煙が揺らぐように漂っています。
私はどこへ行っても禁煙席を選ぶのに、この店の煙だけは許せるのが何とも不思議です。
演奏の小休止の間は、客も奏者も親しく交流しての談笑が賑やかです。音楽は勿論、旅の話、グルメ談義
はたまた恋の話etc.話題は尽きません。そして次第に琥珀の夜は深まっていきます。 サックスやベースの音を
体を震わせるほどの近さで聴けるのは、とても素晴らしく最高のしあわせです。 音楽に酔い、酒に酔い
体中に感動が湧いてきます。 この感動と体験をこうして文章に記す事が出来るようになるとは、思っても
見なかったことです。
三年前に俳句と出合い、目や耳にする一つ一つがとても大切なものになりました。そして、この場所も
新たな発想の世界へ私を誘ってくれる、かけがえのない処として増えたのは喜びです。
紫煙の向こうには春愁があり、五月闇があり、風薫る夏も、美しい紅葉も、雪の舞う銀世界も見えます。
ライブからの帰り道は、いつも真夜中で、月も星も道の草も濡れ色に輝いています。
私の胸中にはジャズの余韻が鳴り続けています。ー
 
》記事一覧表示

新着順:81/337 《前のページ | 次のページ》
/337